文章を書いていると、「時々」「人々」「様々」のように、同じ漢字を繰り返す言葉が登場します。タイトル、本文、人の名前など、使う場面は想像以上に多く、何度も入力することになります。
にもかかわらず、「々」は入力方法が統一されていないので、その場しのぎで対応している人が少なくありません。
記号一覧を開いたり、別の単語を打って削ったり、ユニコードで変換したりと、方法が分散していることで迷いが生じます。
文章量が増えるほど、この小さな迷いは積み重なります。入力のたびに思考が止まると、書くリズムが崩れ、結果的に作業時間が伸びてしまいます。
標準設定で最短になる入力方法
特別な設定をしなくても、多くの日本語入力環境では「々」を直接変換できます。
覚えておきたいのは、読みで変換する方法です。
- 「どう」→ 々
- 「おどりじ」 → 々
- 「くりかえし」 → 々
- 「おなじ」 → 々
ひらがなで入力して変換するだけなので、数字を打つ必要も、一覧を探す必要もありません。キー操作が少なく、覚えやすいのが特徴です。
多くの環境で一番入力が少ないのは「どう」でPCだけではなく、スマホでも使えるので統一した単語として覚えておくと便利です。
ただし、読み候補は入力環境によって多少異なります。使っているIMEで一度確認しておくと、迷いなく使えるようになります。
変わり種
Windowsの場合、「Alt + Unicode入力」が可能なので、U+3005(々)で指定すると々が表示される場合があります。
Windowsのみの指定「Alt + 3005」 や 「U+3005 → 変換」。
ただし、macOS標準の日本語入力(Apple IME)ではこの方式は使えません。実用目線では非常に弱い考え方です。
文章中では単語ごと入力するのが速い理由
実際の執筆中は、「々」だけを単体で入力する場面よりも、単語として使う場面のほうが圧倒的に多くなります。
- ときどき → 時々
- ひとびと → 人々
- いろいろ → 色々
自然な日本語をそのまま入力すれば、IMEが文脈を判断して自動的に変換してくれます。この方法の利点は、「々」を意識しなくていいことです。
入力そのものに意識を向けなくて済むため、文章の内容や構成に集中できます。書くスピードを落とさずに済むという点で、実務的な効率は非常に高い方法です。
避けたい入力方法と、その理由
- 「きごう」→ 々
きごうと入力して変換し、一覧から「々」を探す方法も存在します。
ただし、候補が多く、探す時間が発生するため、常用する方法としては向いていません。読みを忘れたときの保険として考えるのが現実的です。
頻繁に使うならユーザー辞書登録が最も安定する
日常的に文章を書く人にとって、最も安定して速い方法は「ユーザー辞書への登録」です。
任意の読みを決めて「々」を登録しておけば、数キーで確定できます。
- vv → 々
- z → 々
読みは自分が押しやすいもので問題ありません。一度登録すれば、以後は入力方法で迷うことがなくなります。
入力操作が減ると、作業時間が短くなるだけでなく、記事の更新頻度も保ちやすくなります。小さな差ですが、積み重ねると無視できない効率の違いになります。
用途別おすすめ入力方法まとめ
文章量がそれほど多くない場合は、単語ごとに自然入力するだけでも十分です。特別な準備をしなくても、日常的な執筆には困りません。
一方で、ブログや仕事で毎日のように文章を書く場合は、ユーザー辞書登録をしておくと確実に楽になります。入力のたびに考える必要がなくなり、作業全体が安定します。
今日からできる入力環境の見直し
まずは、自分の入力環境で「おなじ」と打って変換すると「々」が出るか確認してみてください。次に、よく使う単語が自然に変換されるかを試します。
余計な操作を一つ減らすだけでも、書く感覚は変わります。入力の手間を減らすことは、集中力を保つための環境づくりです。
小さな最適化を積み重ねることで、作業のストレスは確実に減っていきます。書く時間を内容に使いたい人ほど、入力方法を一度見直してみる価値があります。