麻倉光舟

大手SIer・飲食メディア・FinTechを経験。 現在シニアエンジニア。 サーバーサイド/設計/組織運用に関する記事を担当。

2026/9/2

Coding Agentが「外側のループ」で失敗する理由

コードを書くAIが、だんだん賢くなっている。 それなのに、長い仕事を任せると、なぜか途中で迷子になる。 テストに落ちているのに「直りました」と終わったり、同じ場所を何度も直したりする。 問題は、コードを書く力だけではないのかもしれない。 AlibabaのDreamXチームとUNSWの研究者は昨日、arXivで「LoopArena」(2608.28281)を公開した。これは、言語モデルが長時間動くCoding Agentの「司令塔」として、どれだけうまく振る舞えるかを見るベンチマークだ。 いまのClaude ...

The Founder’s Cognitive Trap: Why Changing Your Mind Gets Harder After You Build

2026/8/14

昨日の正解を今日捨てられるか|なぜ事業を立ち上げた後に考えを変えるのが難しくなるのか

会社を始める人というのは、ずいぶん変化に強い人に見えます。 安定した仕事を離れて、まだ存在していないものをつくる。 「普通はこうするでしょう」という道から、わざわざ外れていく。 ところが、おもしろいことに。 そんな人が半年、一年と会社をやっていると、今度は変化を嫌がることがあります。 商品を変えたくない。 市場を変えたくない。 ビジネスモデルを捨てたくない。 最初のアイデアが間違っていた、と言いたくない。 変化して会社をつくった人が、会社の中では保守的になる。 ちょっとした逆転現象です。 「つくったもの」 ...

コンテンツの良し悪しを、どのように判断するか

2026/8/7

コンテンツの良し悪しをどのように判断するか

最近、ひとつ考えていることがあります。 「良いコンテンツって、なんだろう?」 読みやすい文章でしょうか。 役に立つ情報が書いてあることでしょうか。 たくさん読まれて、反応が集まることでしょうか。 どれも間違いではないと思います。 でも、AIを使えば、その多くは以前より簡単に作れるようになりました。 文章を整える。情報をまとめる。アイデアを出す。コードを書く。 それどころか、自分がそれほど詳しくないことでも、かなり立派な形にできます。 そこで、少しわからなくなりました。 見た目がよくできていることと、良いコ ...

2026/7/23

コードレビューは間違い探しではありません

コードレビューという言葉には、少しこわい響きがあります。 書いたものを見られる。 まちがいを指摘される。 場合によっては、最初からやり直しになる。 レビューを受ける側だけでなく、する側にも、ちょっとした重さがあります。 けれど、本来のコードレビューは、答案に赤ペンを入れるような仕事ではありません。 まだ事故になっていない小さな違和感を、みんなで見つける時間です。 そして、ひとりの頭のなかにあったものを、チームの知識に変えていく時間でもあります。 大きな荷物は、開けるのもたいへんです 変更されたコードが50 ...

オフィスにある本

2026/6/11

「Measure What Matters」レビュー|OKRをきれいごとで終わらせないために読んでよかった一冊

目標を立てても、気づけば日々の仕事に流され、期末に目標を書き始める事は多くのチームで見られる光景です。 チームで同じ方向を向いているつもりでも、実際には優先順位が少しずつズレていきます。 コレは当たり前で、個々人は秘めた方向感を持っています。 こんな状態に心当たりがある人にとって、「Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR」はかなり実用的な一冊です。 本書はOKR、つまり「Objectives and Key Results」をどう導入し、どう ...

2026/5/11

プルリクエストのサイズを気にすべき理由|レビューを止めないための判断基準

コードレビューの停滞は、実装の速さよりPRの渡し方で起きることがあります。変更が大きすぎて意図を追い切れないなら、200〜400行や5〜10ファイルを目安に分割を考える余地があります。逆に、小さく分けても単独で動かず全体像が見えないなら、機能単位でまとめ直したほうが判断しやすくなります。レビュー待ちを減らしたいのか、手戻りを減らしたいのかで、見直す基準は変わります。

モンスターベテラン社員が仕事を牛耳っている様子

2026/5/8

オンボーディング アンチパターン|定着率と立ち上がりを下げるミス設計

入社直後の混乱が多い職場なら、まず確認する対象は参加者ではなく受け入れ設計です。初日から質問が連発する状態なら情報整理と手順更新が優先です。学習ばかりで実務に入れないと感じる職場なら、最初の成果物を先に置く流れ。何を終えれば前進なのか曖昧な職場なら、初日・初週・初月の到達基準を分けて示す必要があります。

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2026/4/7

Claude Code流出騒動から読む「コード品質」と「プロダクト価値」

障害の発見が遅く、復旧に人手がかかる状態なら、リファクタリングより可観測性とロールバック整備が先です。操作回数の多さや待ち時間の長さで継続利用が弱いなら、体験改善を優先する判断になります。変更のたびに不具合が増え、開発速度まで落ちているなら、コード品質の立て直しが先行します。

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2026/4/7

Claude Codeソース流出事件|事故か無能さかそれともAI史上最高のPRか?

Claude Codeのソース51万2千行が三重ミスで流出しました。npm公開、ソースマップ、クラウドバケットの扱いに少しでも不安があるなら、手順を見直す判断材料になります。すでに公開フローを厳密に管理できているなら過度に恐れる必要はありませんが、どれか一つでも曖昧なら点検を選ぶのが妥当です。

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2026/5/11

「The DevOps逆転だ!究極の継続的デリバリー」レビュー|リアルな経験から学ぶDevOps

障害対応が常態化し、特定の人に業務が集中しているなら、まずは属人化の解消から着手すべきです。部門対立や承認待ちがボトルネックなら、共通指標の再設計が優先です。単なるツール導入で解決すると感じているなら立ち止まり、組織構造に原因があると感じているなら、本書の考え方は具体的な判断材料になります。